住まいの快適性も安心も、見た目では判断できません。
だから私たちは、測ります。構造は計算し、気密は全棟で測定する。
その数値と、数値をつくっている建材を、ご紹介します。
耐震等級3
全棟標準
UA値0.41
断熱等級6(4地域)
C値1.0以下
全棟測定
※秋田市は、住宅の省エネ基準で「4地域」にあたります。国が定めるUA値の基準は0.75です。
01
秋田の冬に効く断熱・気密
秋田の寒い冬も、暑い夏も。一年を通して快適な室内環境を。
断熱性能(UA値)
UA値は、家からどれだけ熱が逃げるかを表す数字です。小さいほど、逃げにくい。秋田市は省エネ基準の4地域。国が定める基準値は0.75です。あしたのいえの標準は UA値 0.41。断熱等級では6、HEAT20の水準では G1 にあたります。
【注記】4地域の基準値/等級4=0.75、等級5=0.60、等級6=0.34、等級7=0.23。HEAT20 G1=0.46、G2=0.34、G3=0.23。単位W/(㎡・K)
気密性能(C値)
UA値は図面から計算できます。C値は、現場で測らないと分かりません。どれだけ良い断熱材を使っても、施工が粗ければ隙間はできるからです。あしたのいえは、全棟で気密測定を行います。基準はC値1.0以下。1.0を上回った場合は、隙間の場所を探して手直しし、測り直します。測定結果は、1棟ごとに書面でお渡しします。
なぜ1.0なのか
この数字には理由があります。あしたのいえが採用している第3種換気は、家に隙間が多いと、空気が給気口ではなく壁やコンセントの隙間から入ってしまいます。すると、計画したとおりに換気されません。その仕組みが正しく働くために必要な気密が、C値1.0以下です。
断熱をどれだけ厚くしても、隙間があれば効きません。閉めたつもりの窓が少しだけ開いているのと同じで、暖めた空気はそこから出ていきます。隙間の量は、図面ではなく職人の手が決めます。だから、測るしかありません。
吹付断熱
壁と天井は、現場で吹き付ける硬質ウレタンフォーム。ボード状の断熱材と違い、柱のまわりや配管の隙間といった複雑な形にも密着します。断熱と気密を、同じ工程で取りにいく方法です。
窓|YKK AP「APW330」
熱の出入りがいちばん大きいのは、壁ではなく窓です。標準はYKK APの樹脂窓「APW330」。フレームまで樹脂でできていて、アルミが入っていません。結露しにくいのは、この違いによるものです。
全棟気密測定
お引き渡し前に、1棟ずつ測ります。測定には、施主の方に立ち会っていただけます。ご自身の家の数値が出る瞬間を、その場でご覧ください。
02
空気と結露
閉じた家だからこそ、空気の入れ替えを設計する。
採用しているもの
気密を上げるほど、換気の設計が重要になります。あしたのいえは、日本住環境の「ルフロ400」を標準採用しています。天井裏に置いた1台のファンで、各部屋からまとめて排気するダクト式の第3種換気です。累計約8.7万戸の採用実績がある機種です。
なぜ第3種を選んだか
20年後も動いている換気を選びました。熱交換型の第1種は、素子の清掃と、いずれは交換が必要になります。手間と費用のかかる仕組みは、10年経つと止まる。掃除されないまま回り続ける換気システムを、私たちは何度も見てきました。ルフロ400の手入れは、年1回、ファンを外して水洗いするだけです。
第3種換気のメリット
導入の費用を抑えられる
構造がシンプルで、機器が少ない。熱交換のユニットを持たないぶん、本体も付帯設備も小さく収まります。浴室やトイレの個別換気扇を省略できる場合もあり、その分が相殺されます。
手入れが続けられる
年に1回、ファンを外して水洗いするだけ。第1種の熱交換素子のような、こまめな清掃も定期的な交換もいりません。手間の少ない仕組みは、10年後も動いています。
見えない場所の湿気に効く
湿気が溜まるのは、壁の中や天井裏といった目に見えない場所です。家全体の空気を動かし続けることで、そこに湿った空気を留めない。壁体内結露は、建物の寿命を縮める原因のひとつです。
空気の流れを設計できる
浴室、トイレ、洗面。においと湿気の出る場所から先に排気し、居室からきれいな空気が流れ込む。1台のファンでまとめて引くので、家全体の流れを一本の線として設計できます。
弱点と、その備え
第3種は、外の空気がそのまま給気口から入ります。冬、その近くは冷たい。仕組み上、これは変えられません。だから位置を図面で決めます。ベッドの上、ソファの横、長く座る場所の真上には置かない。家具の配置まで想定して決めておけば、避けられる寒さです。もうひとつ。隙間の多い家では、空気が給気口ではなく壁やコンセントの隙間から入り、計画どおりに換気されません。私たちが全棟で気密を測るのは、この換気方式を選んだことと一続きです。
03
地震に備える構造
見えなくなる部分だからこそ、計算した根拠を残す。
全棟耐震等級3
耐震等級3は、建築基準法が求める強さの1.5倍。消防署や警察署など、災害時に拠点となる建物に求められる水準です。あしたのいえは、これを標準にしています。オプションではありません。すべての家が、この強さで建ちます。
構造計算の方法
木造2階建ての住宅は、法律上、構造計算をしなくても建てられます。あしたのいえは全棟で ●(許容応力度計算) を行います。柱1本、梁1本にかかる力を数値で確かめてから、構造を決める方法です。同じ「耐震等級3」でも、計算の裏づけがあるかどうかで中身は変わります。
基礎
ベタ基礎。立ち上がりの幅は150mm、設計基準強度は24N/㎟。地面から建物を受ける、最初の一段です。あとから手を入れられない場所なので、標準を上げています。
制震ダンパー
耐震は、一度の大きな揺れに耐えるための性能です。けれど熊本地震では、震度7が2度きました。制震ダンパーは揺れそのものを吸収し、繰り返す地震のダメージを抑えます。耐震と制震は、どちらかではなく両方です。
04
長く保たせる外皮
あとから直しにくい場所ほど、最初に良いものを。
屋根
ガルバリウム鋼板、JFE鋼板の「極み-MAX」。雪が滑りやすく、軽い。屋根が軽いことは、そのまま地震に効きます。穴あきに25年、塗膜の剥がれ・割れ・変褪色に15年のメーカー保証が設定された製品です。
外壁
ニチハの金属サイディング。凍害に強く、目地の打ち替え周期が長い素材です。凍結と融解を繰り返す秋田の冬は、外壁にとって一年でもっとも過酷な季節になります。
秋田で、塗り壁という選択(オプション)
標準は金属サイディングです。それでも私たちがいちばん薦めたいのは、塗り壁です。継ぎ目がないので、外観に線が一本も出ません。朝の斜めの光では陰影が立ち、曇りの日はやわらかく沈む。同じ壁が、時間と天気で表情を変えます。雪の白と塗り壁の白が並ぶ景色は、秋田でしか見られません。手で塗るので、二軒として同じ壁になりません。鏝の跡が、そのまま一軒の個性になる。年を重ねるほど、まわりの景色になじんでいきます。
防蟻
シロアリ対策は、二重にしています。ひとつは工法。JOTOの「しろあり保証1000(Jotoキソパッキング工法)」に登録し、指定部材を使って施工します。基礎と土台のあいだに隙間をつくり、床下の空気を動かして湿気を溜めない考え方です。竣工から10年間、累計1,000万円までの補償がつきます。もうひとつは薬剤。土台と柱脚部に防蟻処理を行います。●年のメーカー保証つきです。キソパッキング工法は、条件を満たせば薬剤処理なしでも保証の対象になります。それでも併用しているのは、シロアリの被害が出てから直すより、出さないほうが安いからです。
長期優良住宅
認定基準に対応しています。劣化への備え、点検や交換のしやすさ、耐震、省エネ。長く使い続けるための基準を、設計の段階から満たしておく考え方です。
05
内装と設備
毎日、手と足が触れるところ。
無垢床
床はプレイリーホームズの無垢材。素足で歩いたときの温度が、合板のフローリングとは違います。傷はつきます。日に焼けて色も変わります。それを味と感じられる素材です。
住宅設備
キッチン、浴室、洗面、トイレ、給湯。●(本文は仕様決定後に作成)
06
光熱費シミュレーション
性能を、金額に置きかえる。
断熱性能の話は、UA値のままではピンときません。灯油代と電気代に置きかえます。秋田市の暖房期間は、10月から翌4月までのおよそ7か月。全国的にも長いほうです。国の基準(UA値0.75)で建てた家との差は、年間およそ ●万円。30年で ●●●万円。建てるときの数十万円と、住んでからの数百万円。どちらで考えるかです。
【注記】試算条件(延床面積・家族構成・地域区分・電力/灯油単価・暖房方式・算出年)を必ず併記
07
秋田の気候に合わせた設計
性能値だけでは決まらないこと。
全国どこでも同じ家を建てる会社があります。私たちは、そうしません。屋根の雪をどこへ落とすか。玄関前は、除雪できる位置にあるか。冬の低い日射をどこから採り込み、夏の高い日射をどう遮るか。北西からの季節風に、開口部をどう向けるか。数値では決まらないことを、土地を見て、一棟ごとに決めています。
【注記】気象庁の平年値。出典と対象期間を明記