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秋田で工務店を選ぶなら、引き渡したあとの距離を見てください|家は建ててからのほうが長い

こんにちは。あしたのいえの船尾です。

8月の終わりに、県内でまとまった雨が降りました。北部を中心に被害の出た地域があり、秋田市でも川の水位が上がったところがあります。被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

あの数日、私の携帯には、これまでお引き渡しをしたお客様から何件かご連絡が入りました。深刻な話ばかりではありません。「軒下から水が垂れているが大丈夫か」「敷地の隅に水がたまったが心配ない範囲か」といった、確かめておきたい、という類のご連絡です。そのやり取りをしながら、家づくりの良し悪しは、建てているあいだよりも、引き渡したあとに出るのではないかと、あらためて思いました。今回はそのお話をします。

この記事のポイント

  • 家は建てている期間より、住んでからの時間のほうが圧倒的に長いものです
  • 災害のあとに気軽に連絡できる相手がいるかどうかは、住み心地に直結します
  • 従業員3名という規模は、ご相談から入居後まで担当が変わらないという形で活きています
  • 入居後もアプリ「マイホム」でチャットのご相談を承っています
  • アフターの体制は、契約前に「誰が来るのか」を聞けば、ある程度分かります
  • 補助金や金利には期限がありますが、期限に合わせて中身を決める順序は取りません

目次

  1. 8月末の大雨のあとで、私が考えていたことは何でしょうか?
  2. 家づくりの話で「引き渡したあと」が後回しになるのはなぜでしょうか?
  3. 従業員3名という規模を、私がなぜ強みとしてお伝えするのでしょうか?
  4. 入居後のご相談は、実際にどのように受けているのでしょうか?
  5. 建てる前の段階で、その会社のアフターはどこを見れば分かるのでしょうか?
  6. 性能の話と人の話は、どこでつながるのでしょうか?
  7. 金利や補助金の締切は、この順番のどこに置けばよいのでしょうか?

8月末の大雨のあとで、私が考えていたことは何でしょうか?

2026年8月27日から28日にかけて、秋田県の北部から中央部にかけて強い雨が降りました。報道によれば、線状降水帯の発生するおそれが伝えられ、能代市には警戒レベル4にあたる情報が出されています。藤里町では8月としての観測史上もっとも多い雨量が記録され、水田に土砂が流れ込んだと伝えられました。秋田市でも新城川で水があふれたところが確認されています。避難指示の対象は、県内で1800人を超えたと報じられました。

この夏、県内で記録的な雨が降ったのはこれが初めてではありません。8月上旬にも湯沢市付近で1時間におよそ100ミリという記録的短時間大雨情報が出されています。ひと夏に何度も、というのが正直な実感です。

こうした雨のあと、私たちのところには決まってご連絡が入ります。多くは、大事には至っていないけれど念のため確かめておきたい、というものです。そして、そのご連絡をくださるのは、お引き渡しから何年も経っているお客様です。

ご検討中に見えるのは、間取りや外観や見積書です。引き渡してから10年、20年と続く、この地味なやり取りのほうは、なかなか表に出てきません。

家づくりの話で「引き渡したあと」が後回しになるのはなぜでしょうか?

理由ははっきりしていると思います。決めることが多すぎるからです。

土地を探し、資金の見通しを立て、間取りを詰め、仕様を選ぶ。ご相談から入居まで、土地をお持ちの場合でおよそ1年前後、土地探しから始める場合はさらに数か月から1年ほどかかります。その期間、施主様の頭のなかは目の前の判断で埋まります。引き渡しのあとの話は、まだ先のこととして自然に後ろへ下がっていきます。

売る側の事情もあります。アフターの体制は、写真になりません。パンフレットに載せても伝わりにくく、他社との違いも出しにくい。私自身、資料をつくるたびにそう感じています。

けれども、時間の長さで考えれば話は逆です。建てているのは1年ほど。住むのは30年、40年、あるいはもっと長い。比べるまでもありません。家づくりの満足度は、竣工の日ではなく、その後の数十年で決まっていきます。

もったいないと思っているのは、この点をご検討中に確かめる方が、まだ多くないことです。聞いていただければ各社ちゃんと答えます。聞かれないから話題にならないだけなのだと思います。

従業員3名という規模を、私がなぜ強みとしてお伝えするのでしょうか?

私たちは従業員3名の会社です。数字だけをご覧になれば、小さいと感じられると思います。実際、同時にお引き受けできる棟数には限りがありますし、そこは正直に申し上げています。

そのうえで、この規模を私が強みとしてお伝えしているのには理由があります。担当が変わらないからです。

最初のご相談で「実は義父母との同居も視野にある」とうかがった話。土地を見に行った日に「ここは冬の風が強そうですね」と交わした会話。設計の途中で一度は諦めた造作の希望。こうした細かい経緯を、別の人間に引き継ぐ必要がありません。引き渡しから5年後にお電話をいただいたとき、受けるのは同じ人間です。

大きな会社が悪いという話ではまったくありません。組織が大きければ、体制として記録を残し、担当が替わっても引き継げる仕組みをお持ちです。それはそれで確かな強みです。

ただ、私たちのような規模には、仕組みに頼らずとも経緯が人のなかに残っている、という別の形の確かさがあります。どちらが良いという話ではなく、どちらの確かさをご自身が求めておられるか、という選び方だと思っています。

入居後のご相談は、実際にどのように受けているのでしょうか?

定期的な点検にうかがうほかに、入居後もアプリ「マイホム」でチャットのご相談を承っています。

これが思いのほか使われています。件数でいえば、訪問よりもこちらのほうが多いくらいです。理由は単純で、気になったその場で送れるからです。

「網戸の建て付けが少し重い」「洗面の下から水の跡がある気がする」「換気の音がいつもと違う」。訪問の日程を調整するほどではないけれど、確かめておきたい。そういう小さな気がかりは、電話をかけるにはためらいがあり、次の点検まで覚えていられるかも怪しい。結果として、そのまま流れてしまいます。

写真を1枚送っていただければ、多くの場合その場でご返事ができます。すぐに見にうかがったほうがよいものか、様子を見ていただいてよいものか、ご自身で直せるものか。この切り分けが早くつくだけで、小さな不具合が大きくなる前に止められることがあります。

先ほどの大雨のときのご連絡も、多くはこのチャットでした。夜のうちに写真が届き、朝いちばんで返す。そういう距離感です。

建てる前の段階で、その会社のアフターはどこを見れば分かるのでしょうか?

ここが今回いちばんお伝えしたい部分です。

点検の回数や保証の年数は、どの会社もパンフレットに書いてあります。ただ、それだけでは体制が実際に動いているかまでは分かりません。ご検討中に、次のことを聞いてみてください。

  • 点検には誰が来るのか。自社の社員か、協力会社か、外部の点検専門会社か。どれが良い悪いではなく、答えが明確に返ってくるかどうかが大事です
  • 連絡はどこへ入れるのか。担当者個人の携帯か、会社の代表番号か、専用の窓口かアプリか。夜間や休日はどうなるのか
  • 担当が替わったときに記録は残るのか。打ち合わせの経緯や過去の不具合が、社内にどう残っているのか
  • 引き渡し後に、実際どのくらい連絡が来ているのか。年に何件くらいか、どんな内容が多いか

最後の質問は、意外と効きます。体制が動いている会社は、具体例がすぐ出てきます。動いていなければ、一般論の答えになります。この差は、聞いてみればお分かりいただけると思います。

遠慮なさる必要はまったくありません。数十年のお付き合いになる相手を選んでおられるのですから、当然のご確認です。私たちも聞かれて困ることはありません。

性能の話と人の話は、どこでつながるのでしょうか?

アフターの話をしていると、性能の話とは別物のように聞こえるかもしれません。私はつながっていると思っています。

私たちは建築家と建てる家=注文住宅を中心にお手伝いしています。耐震等級3を標準とし、高耐震・高断熱パネルを採用し、長期優良住宅の考え方を取り入れた家づくりをしています。省令準耐火構造や24時間換気にも対応しています。

こうした仕様は、引き渡しの日に完成して終わりではありません。換気は動かし続けるものですし、住まい方によって効き方も変わります。断熱は、暮らしのなかで初めて体感していただくものです。

つまり、性能は仕様書のうえではなく、住んでからの暮らしのなかで確かめられるものです。だからこそ、住み始めてから「思っていたのと違う」「使い方が分からない」と言える相手が要ります。それが要らない性能というものは、私の知る限りありません。

もし完成した家をご覧になりたければ、私たちが手がけている分譲住宅にお入りいただくのもひとつの方法です。注文住宅と同じ考え方でつくっていますので、完成した家で私たちの家づくりを体感していただく入り口としてご利用いただけます。そこで見えたことをお持ちいただいて、あらためて注文住宅のご相談をいただくのが、いちばん迷いの少ない進み方だと思っています。

金利や補助金の締切は、この順番のどこに置けばよいのでしょうか?

制度の話も、事実としてはお伝えしておきます。

住宅金融支援機構のフラット35は、2026年8月の最低金利が3.290%となりました(返済期間21年以上35年以下・融資率9割以下の場合)。7月の3.140%から上がり、現行制度が始まってから高い水準にあります。

補助金では、国の「みらいエコ住宅2026事業」が動いています。注文住宅の新築のうちZEH水準住宅については、第2期の交付申請の受付期間が2026年9月30日までとされています。公式サイトの2026年8月30日時点の表示では、予算に対する申請額の割合は、長期優良住宅・ZEH水準住宅の枠が26%、GX志向型住宅の枠が52%となっていました。

土地のほうも動いています。秋田市の住宅地の地価はここ数年ゆるやかな上昇が続いています。毎年7月1日時点の価格を示す基準地価は例年9月中旬に公表されますので、今年の数字ももうすぐ出ます。

こう並べると急かされているように感じられるかもしれませんが、私がお伝えしたいのはその逆です。期限に追われて決めるのではなく、まずご自身の時間軸を先に決めていただきたいと思っています。

お子さんの入学、ご家族の節目、いまのお住まいの契約。決める材料は必ずご自身の側にあります。目標の時期が決まれば、逆算はこちらでできます。制度は年度で内容が変わりますので、詳細は必ず公式サイトでご確認ください。そのうえで、使える制度があれば使う。この順番を崩さないことが、結局いちばん後悔が少ないと私は思っています。

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まとめ

今回は、秋田で工務店を選ぶときに「引き渡したあと」をどう確かめるか、というお話をしました。

建てているのは1年ほど、住むのは数十年。家づくりの満足度は竣工の日ではなく、その後の時間で決まっていきます。だからこそ、災害のあとや小さな不具合のときに気軽に連絡できる相手がいるかどうかは、住み心地に直結します。私たちは従業員3名という規模を、担当が変わらないという形で活かし、入居後もアプリ「マイホム」でチャットのご相談を承っています。

ご検討中の方には、点検の回数や保証年数だけでなく、誰が来るのか、どこへ連絡するのか、記録はどう残るのかを聞いてみることをおすすめします。答え方に体制は表れます。

そして金利も補助金も動いていますが、まずはご自身の時間軸を決めて、そのうえで使える制度があれば使う。この順番でお考えください。

いつ動き出せばいいのか分からない。その段階のご相談こそ、いちばんお役に立てます。どうぞお気軽にお声がけください。

あしたのいえ(秋田セントラル不動産株式会社)について

「Home for wonderful tomorrow! 家づくりって、きっと素敵な明日のためにあるんだ。」
私たちは秋田市を中心に、潟上市・能代市などで建築家と建てる家をお手伝いしています。不動産会社としての土地探しから、設計・施工、そしてお引き渡し後まで、ひと続きでお付き合いさせていただきます。

私たちの4つの強み

  1. 耐震等級3を標準としています
  2. 高耐震・高断熱パネルを採用しています
  3. 長期優良住宅の考え方を取り入れた家づくりをしています
  4. ご入居後もアプリ「マイホム」でチャット相談を承っています

このほか、省令準耐火構造や24時間換気にも対応しています。

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秋田市保戸野通町5-37 菊谷ビル1F

よくあるご質問

Q. 引き渡しのあと、どのくらいの頻度で見てもらえますか?

A. 定期的な点検にうかがうほか、入居後もアプリ「マイホム」でチャットのご相談を承っています。頻度を決めた訪問だけでは、暮らしのなかで起きる小さな気がかりは拾いきれません。写真を送っていただければ、その場で状況を確認してご返事できることも多く、実際にはこちらのやり取りのほうが件数としては多くなっています。

Q. 従業員3名と聞くと、対応が追いつくのか不安です。

A. ごもっともなご不安だと思います。正直に申し上げると、同時にお引き受けできる棟数には限りがあります。その代わり、ご相談から設計、施工、お引き渡し後まで担当が変わりません。経緯を知っている人間がそのまま窓口になりますので、状況をはじめから説明し直していただく必要がない、という点を強みとしてお伝えしています。

Q. 大雨や地震のあと、住まいのどこを見ておけばよいですか?

A. まずは安全の確保が第一で、そのうえでのお話になります。雨のあとは、外壁と基礎のつなぎ目、屋根まわり、雨どい、敷地の水はけをご覧ください。地震のあとは、建具の開閉が重くなっていないかが分かりやすい目安です。ご自身で判断のつかないところは、無理に確かめようとせず、写真をお送りいただければ一緒に見ます。

Q. 建てる前に、その会社のアフターの体制はどう確かめればよいですか?

A. 点検の回数や保証の年数だけでなく、実際にどなたが来るのか、連絡はどこへ入れるのか、担当が変わったときに記録は残るのかを聞いてみてください。答えがすらすら出てくるかどうかで、体制が実際に動いているかは、ある程度お分かりいただけると思います。遠慮なくお尋ねになってよいところです。

Q. 補助金の締切が近いようですが、急いだほうがよいのでしょうか?

A. 制度に期限があるのは事実ですが、期限に合わせて家の中身を決めるのは順序が逆だと考えています。まずご自身の時間軸を決めていただき、そのうえで使える制度があれば使う、という順番でご検討ください。制度は年度で内容が変わりますので、詳細は必ず公式サイトでご確認いただき、間に合うかどうかは個別にご相談ください。

参考にした公的情報

  • みらいエコ住宅2026事業(国土交通省)公式サイト https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/ /注文住宅の新築(ZEH水準住宅)第2期の交付申請受付期間、予算に対する申請額の割合(2026年8月30日時点の表示)
  • 住宅金融支援機構【フラット35】2026年8月の適用金利
  • 2026年8月27日〜28日の秋田県内の大雨に関する報道(秋田テレビ、秋田魁新報)
  • 秋田市の地価に関する公表情報(秋田市公式サイト、秋田県地価調査)

‼制度の内容や金利は変更される場合があります。最新の情報は必ず各公式サイトでご確認ください。

執筆者

船尾 教司
秋田セントラル不動産株式会社「あしたのいえ」代表取締役

建築家と建てる家=注文住宅を中心に、不動産売買から分譲住宅・リフォームまで、秋田で地域密着に取り組んでいます。会社概要は https://ashitanoie.jp/company/ をご覧ください。

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